エンジョイ!雪遊び

ゴーグル

スキーやスノボーをする上で、女性が一番気を使うのはなんと言っても「スキー焼け」でしょうか。UVカット効果のある化粧品で肌をガードしても、雪からの照り返しで顔面は常に紫外線にさらされています。しかし、スキー焼け以上に気をつけたいのは雪からの照り返しが目に入ってしまうことです。そんな雪の照り返しから目や肌を守るのがゴーグルなのです。

ゴーグルと雪遊びの関係とは

ゴーグルは、日常の様々な場面で使用されている「意外と気付かない日用必需品」のひとつです。例えば、バイクに乗るとき風圧から目を保護し視界を確保するためにゴーグルを装着します。水泳の際はゴーグルの一種である水中メガネを着用します。溶接作業の際、飛び散る火花から目を保護するためにゴーグルや溶接用のシールドを使用します。エアガンを用いるサバイバルゲームでは顔面や目を保護するための強化プラスチック製のゴーグルを着用します。他にも、ゴーグル型で壊れにくいスポーツ用メガネや花粉症用ゴーグルなど、様々な用途でゴーグルは用いられています。

ゴーグルが雪遊びで使われる理由は

では、なぜ雪遊びにゴーグルが使用されているのでしょうか。

ゴーグルで目を保護する

第一に挙げられる理由としては、「目を保護するため」です。吹雪になった時は、視界が遮られるだけでなく目や耳に雪がまとわり付いてきてしまうことがあります。体温で溶けた雪が外気で凍り付いてしまい、まつ毛が重くなって目が開けられなくなることもあるのです。それに、雪合戦をしていて雪玉が顔に当たってしまうことも無いとは言い切れないのです。それに加えて、スキー・スノボーなどのウィンタースポーツでは雪で反射した太陽光線から目を保護するという役割を担っているのです。

ゴーグルで寒さを防ぐ

第二の理由としては「防寒対策」が挙げられます。ゴーグルをしていると曇ってくることがありますが、これはゴーグルの内側が体温で温められ、外気との温度差が生まれることで水分がゴーグルに付着してしまうのです。しかし、これを逆に考えれば「ゴーグルで外気から遮られている部分は温度が下がらない」ということでもあります。ゴーグルとマスクを装着していれば、顔面の大部分が外気にさらされず保温効果も高くなります。

ゴーグルで防ぐ雪の照り返しとはどんなもの?

では、ゴーグルで防がなければいけない雪の照り返しとは一体どのようなものなのでしょうか。それにはまず光の特性について簡単に説明しなければなりません。太陽光線をはじめとする光は、プリズムに通すと七色に分解されることが良く知られています。この七色の光をスペクトルと呼びます。私たちが普段感じている色彩とは、このスペクトルが反射されることで感じたものなのです。つまり、赤いものは赤色のスペクトルだけが反射され青いものは青色のスペクトルだけが反射されたものなのです。そして、黒は全てのスペクトルを吸収したもので、白は全てのスペクトルを反射したものなのです。つまり、雪はその白さで太陽光線のほとんどを反射しているということになるのです。

冬用ゴーグルの独自進化とは

その為、雪遊びやスキー・スノボーで使われるゴーグルは他の用途で使われるゴーグルとは一線を画したものになっています。雪の白さで太陽光線がほとんど反射されると言うことは紫外線なども反射するということなのです。その為、冬用ゴーグルはほとんどのものが紫外線を遮断するUV加工が施されています。これにより、冬用ゴーグルはサングラスのような働きをして着用者に雪の照り返しの眩しさを感じさせないようになっているのです。また、メガネを掛けたまま着用できる構造の冬用ゴーグルなど他の季節で使用するゴーグルには見られないものも存在しています。