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耳あて

人間の身体の中でも、耳は最も気温の変化の影響を受ける部位です。夏には、強い日差しを受けて日焼けすると、耳だけがひどく日焼けしていることもしばしばです。冬は冬で寒さを受けて耳が真っ赤になってしまうのがほとんどです。そんな冬の寒さから耳を守る防寒具が耳あてなのです。フカフカのファー素材で耳を覆う耳あてを細かく分析していきます!

耳あてを深く知る

耳あてはフレームと耳カバーで構成されていて、ヘッドホンに良く似た外見をもっています。しかし、保温性に優れていることがヘッドホンとの大きな違いと言えます。耳あては、一番気温の影響を受けやすい耳を守るためには最適の防寒具であるといえます。

耳あてを英語で言うと…?

耳あては日本だけでなく、海外でも「ear muffle(イヤーマフ)」という名前で呼ばれて普及しています。しかし、「耳あて」だと防寒具を指すのに対して「イヤーマフ」は耳栓のような防音具としての意味合いを持った言葉となります。このイヤーマフは、F1レースの中継でピットクルーが装着しているところを良く見かけるはずです。イヤーマフは高音域の音をカットして話し声が聞こえやすくする効果があるのです。高速で走っている車の音で大事な話がかき消されないために、インカムではなく音を遮断するイヤーマフをつけているのです。

耳あて機能を持つ帽子

通常、耳あては帽子の上から着用するものですが帽子の中には耳あてを最初から備えているものも多くあります。大抵の防寒帽子は、折りたたみの出来る柔らかい耳あてが付いています。スキー帽子や中共帽子がその代表格と言えます。また、耳を覆うように被るニット帽などもあり、耳あては不要になりつつある防寒具であるといえます。

発展・変化する耳あて

しかし、耳あては帽子にとって代わられるというものではありません。高級ブランドとして知られるシャネルやルイ・ヴィトンも耳あてを販売しているのです。また、「ヘッドホン型の耳あて」という固定観念を覆す『フレームの無い耳あて』や『後頭部から付ける耳あて』『フレームもファーで覆われた耳あて』など、様々な耳あてが登場しています。これらの耳あては、既存のヘッドホン型耳あての弱点を補強したものとなっているのが最大の特徴と言えます。頭の上から付けるヘッドホン型耳あては、長時間つけているとフレームで頭が痛くなるという弱点があります。しかし、「フレームの締め付けを無くす、または緩和させる」「フレームを柔らかくして、頭が痛くならない位置で押さえつける」と言った工夫が凝らされた新しい耳あては、耳あての評価を大きく変えうる力を持っているのです。

耳あての賢い使い方

冬の必需品である耳あてですが、消耗が激しく一年ごとに買い替えをする人も少なくないのではないでしょうか? ここでは、耳あてを長持ちさせる方法と耳あてを使いやすくする方法を紹介していきます!

耳あてを洗濯する

耳あての保温性を支えている耳カバーの大半を占めるふかふかのファー素材ですが、消耗の激しさで一度も洗濯をしたことが無いという人も多いのではないでしょうか? 一般的な耳あてに使われているフェイクファーは、アクリルなどの合成繊維で出来ています。フェイクファーは物によってはドライクリーニングしか出来ないものや手洗いできるものまで様々なので、家庭で洗濯する場合はあらかじめ取り扱い表示タグを確認しておきましょう。手洗いできるものは洗濯の前にブラシなどで埃を取り払っておきましょう。洗濯機で洗うときは洗濯ネットを使うと綺麗に洗いあがります。

耳あてをお手入れする

ファー素材を洗濯している間に、フレームもお手入れして綺麗にしておきましょう。フレームはプラスチック製のものがほとんどです。なので、薄めた中性洗剤を布に含ませて汚れを拭き取るようにします。汚れを拭き取ったら水洗いし、水気を切って乾燥させます。この時ストーブのそばなどに置くと熱で変形してしまう恐れがあるので、火気から離して新聞紙の上で乾かします。

耳あてを保管する

冬が過ぎると、耳あての需要はなくなりますので冬着と一緒に保管することになります。耳あてを保管する時は前述の手入れを済ませておきましょう。保管前に、お手入れのためにバラバラにした耳あてを組み立てておきます。耳あてを保管する時はクローゼットでコートなどと一緒に掛けておきましょう。耳カバーをくっ付けるようにして畳んで保管できるものもありますが、大抵の場合フレーム部分が劣化して折れてしまいます。